和歌山県警は10日、盗難車でパトカーに体当たりをして逃走しようとしたため、警察官に拳銃で撃たれて負傷し、入院していた男を公務執行妨害容疑で再逮捕したことを明らかにした。犯行直後に現行犯逮捕されたが、治療のために一時釈放していたため。
この事件は先月26日の未明に発生した。名古屋市内で盗難されたクルマのナンバーを付けた不審車両を巡回中の和歌山県警機動捜査隊が発見。追跡し停止を呼びかけたが容疑者はこれを無視。そのまま30分ほど逃げ回ったが、県警の行った包囲作戦よって逃げ場を失った。
容疑者がパトカーに体当たりするなどして逃げ道を作ろうとしたところを、警官が犯人逃走防止を目的に拳銃を発砲、その弾が背中に命中した。直後に公務執行妨害の現行犯で逮捕されたがケガがひどく、入院治療を目的に一時釈放されていた。
事件から2週間あまりが経過し、回復の兆しが見えてきたため、10日に再逮捕となった。当初は暴れるなどしていたが、現在では「警察官に悪いことをした」などと供述しているという。