マツダは11日、2001年度の業績予想を上方修正した。連結、単独ともにすべての利益項目で黒字になる見通しで、連結当期利益は過去最大の伸び率となる。
連結ベースでの売上高は2兆940億円で、昨年11月の予想と比べて40億円増で、ほぼ横ばいだったが、利益が急増した。営業利益が予想よりも110億円改善して280億円になっている。また、経常利益は予想より165億円増の185億円となった。当期利益も予想より72億円改善して85億円となっており、単独ベースでも経常利益は予想より180億円増の280億円、当期利益も20億円増の130億円となる。
これは為替が円安で推移し、昨年11月の時よりもドルで3.9円、ユーロで2.5円の円安となり、為替差益が当初の予想より120億円増えたことによるもの。加えて、昨年の早期退職制度で人員を削減したことで、労務費が減少したことが大きい。
一方で販売台数は前年度よりも1万6000台少なく、業績予想の時よりも1000台マイナスだった。まさに、為替と人員削減に助けられた格好。だけど、マツダのニューモデルデビューのラッシュはもう間もなく。2002年度はクルマの売り上げで業績を伸ばしてくるに違いない。