福岡県警は10日、通信販売で購入した電動刺青機を使い、暴走族グループの少年に刺青を入れることを強要していたとして、福岡市に在住する29歳の元暴走族リーダーの男を福岡県青少年健全育成条例違反容疑で逮捕したことを明らかにした。
警察の調べによると、この男は1999年ごろ、雑誌の通信販売で取り扱っていた電動刺青機に興味を持って購入。しかし、それを使う適当な相手が見つからず、知り合いの暴走族グループに「誰か刺青を入れたがっているやつはいないか?」と紹介を頼んだところ、このグループに属する当時16歳の少年を推薦されたという。少年は当初拒否したが、結局は逆らうことができず、この男の手によって刺青を入れられてしまったという。
少年の属する暴走族グループが摘発を受けた際、この刺青が発見され、少年が「無理やりに入れられた」と被害届けを出したため、県警が男の行方を捜していた。