昨年まで7年連続で母国グランプリでリタイヤを喫しているフェラーリのルーベンス・バリケロ。今年こそと挑んだインテルラゴスだったが、フリー走行で信号無視というミスを犯したペナルティとして、予選はまさかの8番グリッド。
決勝レースではぐんぐん順位を上げていったものの、トップに立った直後にハイドロ系のトラブルを起こし、これで8年連続のリタイヤ。しかもこれで開幕以来3戦連続で完走なし、という厳しい結果にも、本人はまだポジティブさを失っていないという。
「残念だけど、僕は常にベストをつくし、勝利を目指している。僕は今までよりも速く、そしてうまく走ることができていると思う。母国グランプリの制覇はまた来年トライするよ。とにかくブラジルの観客はすばらしい。それだけに最終コーナーからピットまで歩いて帰る結果に終わって本当に残念だよ」
と語るブラジルのヒーロー……。だが、フェラーリ入りして以来、インテルラゴスで圧倒的な人気を誇っていたバリケロも、残念ながら今年の一番人気は同じ南米出身のフアン・モントーヤ(ウィリアムズ)に奪われてしまっていたようだ。