岩手県警は13日、無許可で中古車売買をしていた山口組系の暴力団員ら4人を古物営業法違反(無許可営業)や窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。首都圏などで盗難したクルマを仲買人から購入し、岩手県内で転売していたされる。
この事件は昨年12月、大船渡市内をパトロールしていた岩手県警のパトカーが、不審なナンバープレートを装着したクルマを発見。これが千葉県内から盗まれたクルマだったことがわかり、運転していた男を逮捕して追及した結果、首都圏で盗まれたクルマを県内で売っているグループの存在が発覚したという。
警察の調べによると、この4人は2000年の8月から昨年9月ごろまで、盛岡市や大船渡市で県公安委員会の許可を受けないまま、無許可で中古車を販売していた疑いが持たれており、直接の逮捕容疑は古物営業法違反(無許可営業)となる。
販売されていたクルマは全て盗難車で、ナンバープレートを入れ替えたり、表示された文字を改変するなどして偽装工作を行っていた。また、クルマの調達については、首都圏で盗んできたものを購入する形で行っていたとみられ、さらにそれを市価の半額から1/3程度の値段で県内の暴力団関係者などに転売していた。
警察では逮捕した4人をさらに厳しく追及し、このグループにクルマを販売していたグループの全容解明を進める方針。