全治2週間のケガでも実刑判決---危険運転罪は厳しい

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昨年12月末に飲酒運転で検挙され、2人に全治2週間のケガをさせたことで全国で初めて危険運転致傷罪で起訴された男の判決が13日、宇都宮地裁真岡支部であった。裁判官は「大惨事が発生する危険もあった」として、求刑どおり懲役1年4カ月の判決を言い渡した。

この事故は昨年12月27日の未明、信号待ちをしていたクルマに後方から走ってきたワゴン車が追突。このクルマに乗っていた2人が軽傷を負ったというもの。運転していた男は当時酒酔い状態で、その後の調べでは恒常的に飲酒運転を繰り返していたことも明らかになった。

13日に行われた判決公判で、宇都宮地裁真岡支部の森高重久裁判官は「被告は酒に酔い、極めて危険な運転をしていたと認定する。今回は追突事故だったが、場合によっては大惨事が発生する可能性があった」として、検察側から求められていたとおり、懲役1年4カ月の実刑判決を言い渡した。

同様のケースで業務上過失致傷罪で起訴された場合、これまでは40万円程度の罰金刑が言い渡されることが多かった。しかし、危険運転致傷罪が適用された場合、執行猶予なしの実刑が認められる判例を今回の判決が作った。

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《石田真一》

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