いちばん近い交番は何してた? お粗末な実態---駐車場・拉致殺人事件

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駐車を巡るトラブルで暴力団員とトラブルを起こし、110番通報を行ったものの、警察の対応のミスなどが重なり、通報者の大学院生が拉致・監禁された後、殺害された事件で、現場から一番近くにある交番の警察官が当時仮眠していたことが明らかになった。

これは兵庫県警が7日に発表したもの。現場から一番近くにある交番はわずか50メートルしか離れていなかったが、ここで勤務する警察官2名は県警司令室からの無線連絡に応答しなかった。このため約4km離れたところにある別の交番の警察官に現場へ向かうように要請、到着までには20分程度の時間が掛かったとされる。この間、通報者の男性は暴力団関係者数人から殴る蹴るなどの暴力を受け、駐車場に置いてあった別のクルマに監禁されることとなった。現場に到着した警官も、通報者の友人が5人程度の男に囲まれていることを目撃し、そちらを止めることを優先したため、もう1人が連れ去られたことの確認を怠ってしまったらしい。また、その後の警察の内部調査で、一番現場に近い場所にあった交番で勤務していた警察官は2人とも仮眠を取っていたことが判明。警察の対応の悪さだけが目立つ展開となった。

警察では逮捕した暴力団員を引き続き厳しく追及しているが、身内に対する調査はこれから行うとしている。7日の神戸市議会で警察の対応の悪さを指摘された県警の本部長も「具体的な調査はこれから…」と口を濁すのみだった。

なお、7日午後5時までに兵庫県警本部、事件を担当する神戸西警察署へ対する市民からの苦情電話の数は350本を超えたという。

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《石田真一》

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