17日、埼玉県加須市の市道交差点で通報を受けて現場に向かっていたパトカーと、青信号で交差点に進入した乗用車が出会い頭に衝突するという事故が起きた。警察では双方の安全確認の甘さが事故の原因だったとしている。
事故は17日の午前10時ごろに発生した。「市内に気球が墜落した」との通報を受けて、現場に急行していた埼玉県警加須警察署のパトカーが、赤信号の交差点に進入したところ、青信号でこの交差点に進入してきた乗用車と出会い頭に衝突。双方の3人が軽傷を負った。
事故当時、このパトカーは赤色灯を点灯し、サイレンも鳴らしている状態だったが、一緒に走っていた別のパトカーが「緊急車両、交差点を通過します」のアナウンスをしていたため、後続のこのパトカーは何の予告も無く、そのまま進入してしまった。また、乗用車側も「通過するパトカーは1台である」と思いこみ、ブレーキをかけずにそのまま交差点へ進入してしまったという。
警察では双方の運転者が安全確認を怠ったとして、パトカーを運転していた34歳の巡査長と、乗用車を運転していた59歳の男性の双方を業務上過失傷害容疑で送検する方針。なお、パトカーの出動原因となった気球墜落は通報者の誤認だった。