商社の長瀬産業は、自動車部品設計のアイティーオー(愛知県豊明市)など3社と共同で自動車用プラスチック部品を開発するエンジニアリング会社を設立すると発表した。インストルメントパネルなど自動車用プラスチック部品すべての設計・開発を請け負う。初年度約3億円、2004年には約20億円の売り上げを見込んでいる。
新会社の社名は「デザインアンドダイ」とし、本社は愛知県稲沢市の金型メーカー、立松モールド工業の本社内におく。
新会社では、各社が持つ技術力と国内外のネットワークを活用し、高度な3次元ソリッド設計から試作品製作、量産金型までの工程を一括して請け負い、自動車メーカーや部品メーカーの開発期間短縮や品質向上、コスト低減に貢献する。
自動車業界では今後、コスト削減を狙いとして、部分的に設計・開発の事業を外部委託(アウトソーシング)する動きが強まると見られる。新会社はこの流れに乗り、グローバル規模での事業展開を目指す。