日産ディーゼル工業は、電子制御トランスミッション『ESCOT』(エスコット)シリーズの累計販売台数が昨年12月まで5000台を突破したことを明らかにした。1995年の販売開始以来、6年かけて到達したことになる。
エスコットは、変速時のクラッチ操作・シフト操作をコンピューターが自動的に行うトランスミッションで、ATとは異なる。1995年に大型トラクタヘッドの一部車種に「エスコットII」を設定していたが、その後は大型トラックにも設定するなど、順次拡大してきた。
1997年には操作性を向上させた「エスコットIII」を発売。これが人気を集め、2000年度は前年の倍増となる1600台超を記録するなど、トラクターの販売台数の50%、トラックの20%に装着された。5000台の達成には6年間も要したが、着実に装着台数を増やしてきた。
同社では、長距離高速走行向けの特別仕様車『エルディカルゴ21』と、低燃費エンジン「GE13」、リターダと「エスコットIII」をセットで標準装備した大型トラックを投入、大型トラックのセールスポイントに位置付けていく方針だ。