【オートサロン2002続報】幕張臨時分室のモバイルLAN、気になるFOMAは?

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オートアスキーではオートサロンの速報体制を実現するにあたって、昨年の東京モーターショーに引き続き、プレスルームにLANを構築した。

撮影した画像をファイルサーバーにアップロードして加工、コンテンツを格納するサーバーに転送するという仕組みは前回と同じ。ただしファイルサーバーについてはWindows2000のノートPCを使用することでポータビリティを高めた。各PCはHUBを介してLANケーブルで接続、一部のマシンについてはIEEE802.11bの無線LANカード(BUG製MN128 SS-LAN CARD)を利用した。

無線LANのステーションおよびインターネットへの接続は、前回実績のあるBUG製「MN128-SOHO Slotin」を使用。PHSカードを挿して64kbpsで接続した。セットアップ時にLANケーブルのコネクタに不具合があり、一部のPCがネットワーク接続出来ないという現象に見舞わたものの、それ以外は特に問題も順調に運用することが出来た。

そして今回は、新しい試みとしてドコモのFOMAカードでのデータ通信もテストした。FOMAの目玉である「パケット通信モード」を利用すれば、理論上は上り64Kbps、下り384Kbpsという、デスクトップ環境に匹敵する通信速度が手に入るはずである。

テストしてみた印象は、まずブラウジングは明らかに表示のレスポンスが向上している。データの転送速度を計測したところ最高で170kbpsを記録した。スペック通りとはいかないものの、64kbpsの環境よりも格段に高速であることは間違いない。

しかし問題点もある。まず上りの通信速度はPHSと同様64Kbpsなのでデータの送り手のツールとしては高速データ通信の恩恵は享受出来ない。そしてデータの通信料金が高い。128バイト0.1円という金額では1MBあたりに換算すると約1600円にもなってしまう。基本料金の高いプランを選択すれば400円弱まで抑えられるものの、PHSの場合2〜4分で送信出来ると仮定するとせいぜい30〜50円程度、送信ロス等を考慮しても100円にも満たないであろうから決定的な差がある。

というわけで接続確認は行えたものの、通信コスト面で本番運用のPHS64KからFOMAへの切り替えは見合わせた。性能は確認出来ただけに残念である。今後の料金プランの見直しを強く望みたい。

《三浦和也》

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