この木を切るとたたりが……!! 県道のルートが変更?

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宮城県蔵王町の県道工事現場にあった桜の木が「切ると祟りがある」との伝承から、県道の建設コースを変えて対処し、一転して伐採予定を免れることになった。

この桜の木は蔵王町円田にある高さ10m、幹周り2mの樹齢不明の老木。隣接する県道へ新たに歩道が設置されることになり、障害となるため伐採される予定になっていた。ところがこの木には「その昔、侍が村民6人を殺害して6本の桜の木を植えたが、現在まで唯一残ったのがこの桜。墓標の代わりとなるもので伐採すれば祟りがある」という伝承が残っていたという。

蔵王町史にそのような記載が残っていたため、昨年末に発行された町の広報紙に「伝説の老木が伐採されることになりました」と紹介したところ、県が突然県道のルート変更を発表。一転して伐採中止を決定した。

実は蔵王町には「根返りの桜」というもっと有名な伝説が残る木がある。こちらは鎌倉時代に同地まで荷物を引っ張ってきた牛がその地で死に、墓標代わりに桜の木を植えたという。「墓標の代わりに桜の木を植えた」という点が酷似しており、こちらの方は町内の史跡と化しているが、問題となった桜については町史に残るのみで周辺住民もそんな伝承が残っていることは知らなかったという。

伐採中止を決定した宮城県の土木部は「祟りを恐れたわけではなく、由緒ある木を守ったという方が適切。せっかく歩道を作るのだから地域住民に愛されなくては意味が無い」と話している。

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《石田真一》

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