千葉県警は8日、千葉南警察署の敷地内に保管していた盗難車が何者かに盗まれていたことを明らかにした。盗難の翌日に再び発見したが、県警本部では管理方法に落ち度が無かったか調査を始めた。
この事件は昨年12月31日に発覚した。前日の昼間に千葉市中央区内のマンション駐車場に止められていた不審なクルマを巡回していた警察官が発見。ナンバー照会を行ったところ盗難車であることが発覚したため、管轄の千葉南警察署まで運び、敷地内の保管場所に置いた。
ところが31日の朝、保管場所のチェックをしていた署員がクルマが無くなっていることに気がついた。捜索を続けたところ、1日未明に若葉区内の駐車場で再びこのクルマを発見して確保した。
保管場所と一般道につながるゲートにはセンサーが設置してあり、通過すると署内に警報音で知らせる仕組みになっているが、盗難された時間帯は当直職員の多くが捜査のために出払っており、誰も気がつかなかったらしい。
警察署の敷地内で保管している車両が盗難されるというケースは、12月に埼玉県内でも発生しており、思わぬ盲点に警察も「今後は管理を徹底させたい」と短いコメントを出すのみだ。