警視庁は4日、「目が合った」と言いがかりをつけ、首都高を約30kmに渡って追跡した上、逃走中に自損事故を起こした相手をクルマから引きずり出し、殴るなどの暴行を行ったとして千葉県在住の25歳男性ら3人を傷害の現行犯で逮捕した。
警察の調べによると、逮捕された3人は4日未明、千葉県花見川区にある幕張メッセ近くの路上で雑談していた被害者の男性に「おまえ、俺の方をジロジロと見ていただろう?」などと言いがかりをつけた。怖くなったこの被害者は自分のクルマに乗り、現場を離れようとしたところ、男たちも自分たちのクルマに乗って追跡を開始。首都高湾岸線に入ってもなおも追跡を止めないため、180km/hまで加速して逃げ切ろうとした。ところが追跡してくるクルマも180km/hまで加速し、2台のクルマは湾岸線で激しくカーチェイスをする状態となった。
被害者のクルマはレインボーブリッジを渡ったところにある、芝浦パーキングエリア近くのカーブでオーバースピードのために曲がりきれず壁に衝突して大破した。被害者は奇跡的に一命を取り留めたが、追跡してきたクルマのドライバーは被害者のクルマの窓を割って引きずり出し、さらに殴る蹴るの暴行を加えた。
その現場をルーレット族対策のために巡回中のパトカーが発見。殴っていた男を傷害の現行犯で逮捕したという。