東京モーターショーには「G-BOOK」を搭載した『WiLL VC』が参考出品された。トヨタ関係者は、G-BOOK端末のOSについて、「既存のOSをカスタマイズして使う」とコメントするのみで、そのパートナーについては「今は言えない」としている。マイクロソフトもこれについて明言を避けている。
しかしこれらの機能を実現するOSは、「ウィンドウズしか考えられない」と、カーナビメーカーのエンジニアたちは口をそろえる。
もちろんG-BOOKはWiLL VCのためだけのものではないので、トヨタのそれ以外の車種にも搭載されるだろう。トヨタグループの他車にオプション化され、ゆくゆくは標準装着されることになる。そして、検討段階に入っているトヨタとGMのカーマルチメディアでの提携が成功すれば、スズキやスバルなどのGMグループ車にもG-BOOKが装着されることになるだろう。
トヨタ・GMの提携は、今のところ日本国内に限定された内容になっている。提携検討の期限とWiLL VCの発売時期が重なるため、同時に正式発表があると予想されるが、これを機に全世界的な提携へと発展したならば、マイクロソフトはカーマルチメディア市場でもデファクトスタンダードの地位を築くことになるのだ。