高級車の税金が下がる---景気の後退とともに

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アメリカでは2002年1月1日から、4万ドル以上のラグジュアリーカーにかかる税金が3%に削減される。しかも2002年の終わりにはこのラグジュアリーカーへの税金そのものがなくなることになる。

もともとラグジュアリーカーへの課税は1996年に法制化されたのだが、アメリカ国際自動車ディーラー協会(AIADA)の激しいロビー活動が続き、毎年カットされてきた。最初から「不公平だ」「人々の購買意欲に水をさす」と悪評高かったラグジュアリータックスの消滅に、AIADAは胸をなで下ろしている。

ラグジュアリータックスは「ラグジュアリーカーである」という限度額をインフレ状況に合わせて政府が決定、その限度額以上の価格部分に対して税金を徴集する、というもの。96年当初は3万6000ドル以上が対象とされていたが、次第に限度額が上がり、2002年は4万ドルと定められた。つまり4万5000ドルの車を買った場合、差額の5000ドルの3%が税金となる。

アメリカの景気が好調だった時代に定められたラグジュアリータックス、景気の後退とともに姿を消すのは当然のことなのかもしれない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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