今回の東京モーターショーのADDZEST/クラリオン・コーナーで一番の話題は、AutoPC「CADIAS」。外装のデザインの有無はともかく未来のカーAVを予感させる内容がもりだくさんのハードだ。その横に1枚のチラシも未来のナビマップを予感させるものだった。
今までのナビマップの多くは、CD-ROM、DVD-ROMに記録されている。フロッピー何百枚分の容量を誇るといっても、一度書き込んでしまえば、新しい道路が出来ても表示できないという欠点があった。新しく開通した高速道路を走るとナビは道なき道を走ることになる。対応するには新しい地図ソフトを買わなければならないが現状では年1回の販売、新しい道路に即応できないのが実情。
AutoPC「CADIAS」の横に置かれた1枚のチラシは、車載情報フォーマットの「iフォーマット」を案内したものだった。iフォーマットを採用することでモバイル端末へ常に新しい地図データを供給できるほか、経路計算、経路誘導、スポット情報検索などを地上サーバ側で行うことが可能となった。まさしく、windowsCE for automotiveを採用したAutoPC「CADIAS」にぴったりのフォーマットといえる。
これにより、常に最新の道路情報が入手でき、道なき道を走ったり、回り道をするようなルート設定をされることはなくなるかもしれない。iフォーマットには、年度内に数十社が参加する予定だ。