三菱自動車工業のロルフ・エクロート副社長兼最高執行責任者(COO)と来日中のハワード豪州首相は都内のホテルで会談し、豪州での生産から撤退せずに約44億6000万円を新たに投資することをハワード首相に表明した。
三菱自動車はの子会社「ミツビシ・モーターズ・オーストラリア(MMML)」はアデレードで、『マグナ』(日本名『ディアマンテ』)/『ベラーダ』(日本名同ワゴン)を生産しているが、採算が悪化していることから生産から撤退を検討していた。しかし、現地の従業員が3500人もいることから、雇用問題に発展することを恐れて政府が工場の継続を要望していた。会談で、エクロートCOOはマグナ/ベラーダをフルモデルチェンジすることを表明、生産も継続するとし、ハワード首相はこれを歓迎した。
しかし、MMMLは生産効率が低迷しており、新たに44億6000万円の投資は経営再建中の三菱自動車にとって負担となるのは確実で、豪州へのサービス過剰ではとの見方が早くも出ている。