アメリカの消費者団体が発行する『コンシューマー・リポート』では、三菱『モンテロ・リミテッド』(日本名『パジェロ』)に横転の危険性があると指摘。路上に落ちていた障害物を避けるというシーンを想定したテストだが、モンテロはレーンチェンジでバランスを逸したとしている。
テストでは2台のモンテロを使用している。ドライビングを担当したのは車両力学のエキスパートであるR.ウェード・アレン氏だ。時速36マイル(約58km/h)までは安定性をなんとか保つものの、時速37.8マイル(約60km/h)になった瞬間から安定性を失い、片側の車輪を完全に浮き上がらせてしまうほどにバランスを崩した。
アランはテスト後に「レーンチェンジの最中、まずリアが滑り出して、それを修正しようとすると完全に片側の車輪が浮いてしまう。この状態で浮いていない側へのステアリング操作をしてしまうと、切れ角が深くなり横転の可能性が高い」とコメントしている。