ビデオ映像が決め手---パトカー妨害した期待族の少年2人逮捕

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福岡県警暴走族対策室は18日、暴走族見物に訪れていた、いわゆる「期待族」の少年2人をパトカーによる追跡を妨げたとして、道路交通法違反(道路における禁止行為)の容疑で逮捕したことを明らかにした。

警察の調べによると、この少年2人は4月1日の深夜、福岡県甘木市内の国道386線を暴走中のバイク15台を追跡していた甘木警察署所属のパトカーの前に立ちはだかる形で進路を妨害し、暴走族の逃走を手助けしたとしている。当時、この国道沿いには暴走族のバイクを見物に訪れていた期待族のギャラリーが100人程度いたが、パトカーが追跡しているのを知るや、次々と車線に飛び出してその走行を妨害した。パトカーの助手席には暴走族のバイクを撮影し、メンバーの特定作業を行うためのビデオカメラが装備されていたが、このビデオに撮影された映像が決め手となり、人物特定ができた少年2人を検挙したという。

ここ最近、暴走族だけでなく、路上で彼らの行為を見物している期待族の方が集団の人数が多く、暴徒化する可能性があり、パトカーに対する妨害行為も頻発している。警察では取り締まり範囲を期待族にも拡大し、集中的な取締りを行うことも考えているとしている。なお、今回の道交法による期待族逮捕は全国で2例目となる。

《石田真一》

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