GMピックアップトラックを巡るいざこざ

自動車 社会 社会

GMのピックアップトラック、というと燃料タンクが横にはり出したスタイルが特徴的だった。ところがこのデザインは衝突時に車が炎上する率を高める、と集団訴訟が起こされた。数年前のことである。

この問題への和解策としてGMが打ち出したのが、580万台のこのタイプのピックアップトラック・オーナーに対し、額面1000ドルの自動車購入に使える金券の配付。GM製の新車を購入する場合に限って使える。ところが、ヒューストンにある金券買い戻しグループが、新車購入の予定がないオーナーに対し、この金券を100ドルで買い取る、と宣言したことでGMの態度が硬化。

このグループは額面の10%という値段で買い取った金券を、新車購入の予定がある貨物会社などに再販する予定だからだ。GMはこうした取引は違法であり、オーナー以外が持ち込んだ金券の交換には応じられない、とコメント。もし持ち込まれても、取引額である100ドル分しか割り引きを行わない、としている。

集団訴訟の和解策の一環だけに、この問題はユーザーからの反発もあり長引きそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集