先月、島根県内で山陰自動車道の一部区間が開通したが、他の地域では考えられないトラブルが続出しているという実態を島根県警が明らかにした。
山陰自動車道は、一部区間である松江玉造インターチェンジ(IC)〜宍道IC間が3月24日に開通し、島根県内初の高速道路として地元の注目を集めた。ところが初めての高速道路を一目見ようとした地元の老人が自転車で走行。県警高速隊には開通後の2日間だけで「自転車が走っている」という通報が3件も寄せられた。
また、同自動車道は対面通行式となっているが、出口を誤って通り過ぎてしまったため、「対向車線を横切って、反対側の出口から降りようとするケース」や、「有料道路であることを知らずに入り、料金所手前で強引にUターンするケース」など、一歩間違えれば事故に直結するトラブルが相次いだ。
高速道路に慣れた他県のドライバーからは「いったい何を考えているんだ!?」というクレームが相次いだことから、県警では「高速道路は自動車専用道であり、自転車や歩行者の通行はできません」と注意を呼びかける一方、“高速道路の正しい使い方”という宣伝チラシを急いで製作。周辺の自治会などへの配布を開始し、周知徹底させるという戦略に出た。