三菱自動車工業は9日、ダイムラー・クライスラー側から「ボルボ社が所有する三菱自動車株3.3%を取得する」という内容の正式な通告があったことを明らかにした。ダイムラー・クライスラーは11日の株主総会の席上、これを正式に発表するという。
売却に関するダイムラー・クライスラーとボルボ側の交渉は今も継続中とされ、価格面では難航しているとも報じられているが、ボルボ側としてもダイムラー・クライスラーの他には売却先が無いことから、ダイムラー・クライスラーとしても正式に取得できると判断。今回の通告に至ったようだ。
取得が正式に決まったことで、ダイムラー・クライスラーが所有する三菱自動車株は37.3%となり、三菱グループでの保有株式34%を抜いてトップとなる。今回の取得が株主総会でも賛同されることは確実。