ヤマハは29日、アジア地域全体での二輪車の企画開発・製造購買の統括機能を持つ新会社「ヤマハ モーター アジア センター株式会社(YMAC)」をタイに設立、4月1日より事業を開始することを明らかにした。資本金は3000万バーツ(約9000万円)で、シンガポールの「ヤマハ モーター アジア株式会社(YMAP)」が100%出資している。
新会社の主な事業内容は、ヤマハがアジア地域向けに開発している二輪車の商品企画・モデル開発の促進や、アジア域内の各工場の製造統括業務。従来はYMAPが行ってきた直接的な業務、つまりアジア域内の部品・原材料等の集中購買、海外調達にあたっての取引部品メーカーとの受発注業務、各製造拠点で生産される二輪車完成車の輸出促進、三国間輸出の営業機能などを行う。新会社の開設によって、YMAPは代金決済や投融資のファイナンスセンターとして機能強化することになり、業務の細分化によって効率性を上げるのが狙いだ。
ヤマハは、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、バングラデシュの各国に合計8つの二輪車製造拠点を有しており、新会社はこれらを統括する立場が期待されている。