国土交通省の地方運輸局が発注する車検用検査機械の入札で、日産アルティア、安全自動車、バンザイ、イヤサカの4社が談合して価格をつり上げたとして、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで4社の本社、営業所などに立ち入り検査に入った。
この4社では、車検の際に使うブレーキ、ヘッドライトなどを検査する機器の一般競争入札で、事前に落札者と価格を決めていた疑いが持たれている。4社はいずれも公取の検査が入ったことは認めながらも、談合の疑いについてはコメントを避けている。
車検の検査機器は事実上、この4社が独占しており、海外のメーカーが参入しようとしてもできなかった。車検の機器の仕様はほぼ統一しているが、価格は高く、陸運支局以外の整備工場でも「装置の割に値段が高い」と不評だった。このため、運輸局以外のものも談合している可能性も。車検機器が高いことが、日本の車検、整備が高い理由との指摘もあるほどだ。