スバル車用のチューンナップパーツの販売を手掛ける「ゼロスポーツ」が開発した電気自動車(EV)が4日、EVとしては日本最速の276.6km/hをマークするという快挙を成し遂げた。
このEVは同社が開発した『ZERO EVフォーミュラ』と呼ばれるもので、全長4メートル、全幅1.9メートルのボディに、出力109psの直流モーター2基を搭載。14ボルトのバッテリー24個をエネルギーにして走行する。
今回の走行実験では、富士スピードウェイの直線コース(全長1.4km)を使い、3回の計測を行った。その結果、2回目に276.6km/hの最高速度をマークした。EVによるこれまでの日本最高記録は210.1km/hだが、今回はそれを66.5km/hも上回ったことになる。
同社の中島徳至社長は「次はアメリカGM社の『インパクト』が持つ世界記録293km/hを上回る、300km/hオーバーに挑戦します」と宣言しており、今後が注目される。