今回の『オーディオエキスポ2000』では、カーオーディオメーカーは一カ所に集められているのだが、一社だけ例外がある。それがパナソニック。同社は「カーAVという枠組みではなく、情報機器を連携させた「カーマルチメディア」を標榜しており、一緒にされたくなかったらしい。
●パナソニック デモカーは、サーブ『9-5』だ。他社はカーオーディオを前面に出しているが、パナソニックは情報ステーションとしての位置付けを強調しており、車内には大きなスピーカーを配置させるのではなく、液晶モニターは車内各所に設置し、マルチメディア性を強調していた。
●IASCA ジャガー『XKRコンバーチブル』に、アンプやらスピーカーを「これでもかっ!」と搭載してある。視聴できる音楽も荘厳なクラシック。ああ、クラシックを流しながらジャガーで優雅に走るなんて生活をしてみたいものだ。アンプの積みすぎでラゲッジスペースが無くなってしまうと思っている小市民な私には無理な話だが。
●カロッツェリア DVDシステムで武装した『グランドハイエース』と、パワーアンプで武装した『アルテッツア』の2台が持ち込まれいるが、どちらもエアロパーツを身にまとっており迫力十分。見た目の怖いクルマが仁王のように左右を固める様子は見ものだ。
●ソニー アウディ『A4アバント』が置かれている。ただしソニーとしては家庭用音響機器の展示がメインだったようで、カーオディオにはあまり力を入れていない印象を受けた。ちょっと歩いたところにある家庭用機器のブースがコンパニオンを大勢配置させていただけに、その感は強い。
●三菱電機 「三菱だから当然のように三菱車!」ではなく、ボルボ『V70』を配置。重工系の三菱自動車と、商事系の三菱電機は別組織なのはわかっているが、同一グループのクルマを置かないところに「クレーム隠蔽の影響はあるのか?」と勘繰りたくなる。ボルボだと何となく無難な線を狙ったかな、という気になるのも事実だが。