フォードは現在、代替燃料車の開発を急ピッチで進めているが、タイ政府とエタノール車について共同研究を行うということについて合意に達し、19日に発表した。廃棄穀物などを原料にした「バイオエタノール生産技術」の研究や、エタノール自動車の走行実験などを、2001年8月までのスケジュールでタイ国内で実施する。
今回の共同研究では、フォードのタイ現地法人が生産するライトトラック『レンジャー』に、エタノール対応に改造したディーゼルエンジンを搭載。エタノールに軽油やガソリンなどを混合した状態でエンジンを稼動させ、走行実験を行う。フォードは今回の実験が成功した場合には、東南アジア地区でのエタノール車販売に乗り出すとみられ、成果が注目される。