フロリダ州では事故にあった場合の自動車のパーツ取り替えに関して、メーカーの純正部品を使用することを求めている。これに対しアメリカ自動車保険協会は、「フロリダ州の法律は、修理工場に対しより高価な純正部品の使用を押し付けることで、修理費用を必要以上に高くするもの」との意見を提出した。
フロリダ州の法律では「オリジナル部品に近いもので同様の品質を持つもの」とパーツ取り替えについて言及しているが、この言葉の意味が不明瞭であり混乱を招く、というのがクレームの内容。つまりメーカーの純正部品を義務付けているのか、他社製品でもどこまで仕様がメーカー・オリジナルに近ければ認められるのか、という境界がはっきりせず、ほとんどの修理工場ではメーカー純正品と解釈していることに問題がある。
協会では「不公平なビジネスチャンス」としてフロリダ州政府にすでに訴状を提出しており、今後この問題は法廷で争われることになる。しかしフロリダ州では「保険会社が修理コストを下げるために修理工場にオリジナルのスタンダードに合致しない部品の使用を押し付けている」と反論しており、決着には時間がかかりそうだ。