「特許料を払え!」で、ガソリンまたもや値上げか?

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今年の初めからガソリンの高値傾向が続いているアメリカだが、さらに価格が上乗せされる可能性が出てきた。排気ガスを押さえるためのリフォーム・ガソリンの特許に対するロイヤリティがガロン当たりのガソリン価格に跳ね返ってきそうなのだ。

現在全米各地で使用されているリフォーム・ガソリンのおよそ20%は、UNOCAL社の特許ガソリン技術を利用したもの。もともとカリフォルニアの企業であるUNOCAL は、全米で最も厳しいカリフォルニア州の排気ガス基準に合致させるためのリフォーム・ガソリンを開発した。その排気ガス基準は現在全米に広まり、UNOCAL の技術を用いたガソリンも全国的に使われるようになった。しかしUNOCALが、他の石油会社から特許使用のロイヤリティが支払われていない、と訴えを起こし、全面的に勝訴しそうな雲行きである。

UNOCALでは特許出願の1994年の時点に遡り、1ガロンあたり1セントの特許使用料の支払いを他の石油会社に求めている。裁判所によって、この全額が認められれば石油会社にとっては大きな損失となり、そのツケがガソリン価格のさらなる上昇につながるのは間違い無さそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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