カルロス・ゴーンがついに日産の社長になる。現在、代表取締役・最高執行責任者という肩書きだが、塙義一・社長の下で序列的に副社長格という印象を与えていた。これで実体に相応しい代表取締役社長・最高執行責任者という役職名になる。塙・現社長、正確には代表取締役会長兼社長・最高経営責任者は、社長兼任を解かれて会長専任になる。
この人事は日産の新グローバル・オペレーションにともなうもの。新人事、新組織は16日に発表され、会長・社長など取締役人事をのぞいて4月1日付けで実施される。会長・社長人事は6月の株主総会後の取締役会で決議される予定。塙氏の最高経営責任者(CEO)、ゴーン氏の最高執行責任者(COO)という役職名は変わらない。
新グローバル・オペレーションのおもな内容をあげると、まず北米、欧州における意志決定中枢として経営委員会の設置、地域マーケティング組織を統括・補完するグローバル・マーケティング本部の設置、国内営業部門を強化するためのマーケティング本部の設置などがある。