メモリーカードをめぐる、デファクトスタンダード(事実上の世界標準)争いが自動車業界にも及んできた。
ゼネラル・モーターズ(GM)とソニーは6日、GMが開発中の次世代車にソニーのメモリー技術を使うと発表。対抗する松下グループも同日、トヨタ自動車などと別規格の普及団体を結成すると発表した。
ソニーは「メモリースティック」、松下グループは「SDメモリーカード」の普及を狙っており、情報、家電メーカーのほか、自動車メーカーへの働きかけも激しくなってきた。
ソニー陣営にはGMのほか、すでにフォルクスワーゲン、アウディ、アルパインなどが加わっている。参画企業数は27社。いっぽうの松下陣営(松下電器、東芝、米サンディスク)が旗揚げする普及団体にはトヨタをはじめ、IBM、コンパック、マイクロソフトなど最終的に100社を超える企業が参画する見通しだ。
《畑山直人》