ガソリンスタンドの倒産がふたたび増えている。民間調査機関の帝国データバンクが毎月公表している企業倒産集計によると、11月のガソリンスタンドの倒産件数は10件と、19カ月ぶりに2ケタの大台に乗ってしまった。
同社の集計によると、このところガソリンスタンドの倒産は昨年にくらべやや減少傾 向が続いていたものの、ここにきて一挙に爆発している。背景には、原油価格の高騰による石油製品の卸価格引き上げがある。激しい販売競争のなかで、ガソリンスタンドはこの値上げ分を充分、小売価格に反映できない。利益の減少が経営の圧迫につながっ ているとみられている。