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“最強”の検索機能を搭載したアルパインDVDナビのニューモデル登場

アルパインは、アイシン・エィ・ダブリュと共同開発したDVDカーナビゲーション『DVDO77Z』シリーズを11月1日より発売すると発表した。このモデルは、今年5月に発売した『DVD077V』シリーズの改良版で、全国約3000万件の個人宅電話番号データの追加搭載と、従来比で約2倍という処理速度向上がその改良点。ラインナップはこれまでと同様、7型ワイドTV/VICSビーコンパックの『NV7-N077Z』と、VICSビーコンを省いた『NW7-N077Z』、DVDナビ本体のみの『NVE-N077Z』の3機種。価格はそれぞれ順に、29万8000円、26万8000円、16万8000円となっている。


発表会会場で展示された主力モデルとなるNW7-N077Z

全国約3000万件の個人宅電話番号データは、日本ソフト販売のデータを使用したもので、電話番号でも名前でも、業界で初めて訪問先宅のピンポイント検索を実現した。これにより、同データを含め、全国個人宅住所や名称、50音、タウンページ電話番号データなどを駆使することで、業界最多の検索件数を持つことになったという。とくにアルパインのカーナビゲーションに共通のデータ間リンクは継続して引き継がれており、どんな手がかりからでも目的地を探し出せる高い検索能力を身につけたと言っていいだろう。

処理速度の向上は、前モデルでは機能が追加された分だけ処理能力が遅く感じられるという声に応えたもの。これは、操作したときの反応の鈍さやVICS受信後の描画能力の遅さが数多く指摘されていたもので、今回の改良ではこの辺の改良が図られている。また、自動5ルート探索やオートリルートなどでの処理速度も速められており、使い勝手は一段と高まったといえる。前モデルで登場したボイスコントロール・システムは認識率で改良を望む声が多く寄せられたというが、その点についても大幅な改良が図られたという。


リモコンはやや幅広形デザインとなったことで10キー入力がしやすくなった

わかりやすいルート案内を実現するためとしては、ドライブに必要な情報をリアルタイムに表示するアクティブインフォメーションや、交差点で走行すべき車線を音声で案内する機能を搭載。最新道路データに基づいた道幅・一方通行までもリアルに表示するリアルドライビングマップや、全国270都市データリンク市街地図など、地図の表現力でも見やすさを優先する設計思想はそのまま踏襲されている。高い使い勝手を実現するために、リモコンはやや横幅の広く取った10キー入力がしやすい新デザインへと変更。キー自体が発光することで夜間時の操作性もアップしている。


ETCの車載端末は来春までにアルパインより発売予定。写真はエレクトロニクショーで展示された三菱重工製ETC端末

また、今回のモデルではリアルタイムの情報通信に対応するための拡張端子も新たに搭載されており、来春発売予定のNTTドコモ“iモード”端末や2000年3月より開始されるETC(有料道路自動料金収受システム)などにも対応する予定でもいるという。

《会田肇》

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