トヨタ自動車(株)は12日、都内のホテルで「第3回トヨタ環境フォーラム」を開催した。これは企業としての環境への取り組みを開示するとともに、環境保全に向けた議論の場づくりを狙いとしたものだ。今回のフォーラムではとくに、「次世代ハイブリッド車への進化」をトヨタの環境先進技術車の方向性と位置付け、具体的な考え方や技術を展示した。
これまで、「プリウス」を初めとするハイブリッド車は、2000年代初頭に実用化が期待される究極のクリーンカーの燃料電池車までの“つなぎ役”と見られていた。しかしトヨタはこれを完全に否定。同時に後輪をモーター駆動する世界初の電気式4輪駆動システムなど新たなハイブリッド技術も提示しており、ハイブリッド技術が決して“つなぎ役”にとどまらない、将来の主流ともなり得るとの方向性を明確に打ち出した。
このフォーラムで公表した「環境報告書」は、PDF形式でトヨタのホームページ上でも公開している。