ドイツの主要メーカーとしては初の2リットル以下のSUVとなるフォルクスワーゲンの『ティグアン』。その車両本体価格は360万円と、輸入SUVとしては手頃なプライスを掲げている。
フォルクスワーゲンの『ティグアン』は、ドイツの主要メーカーとしては初のコンパクトSUVということもあり、欧州では発売開始直後の3週間で約4万台の受注を記録した。日本の道路事情でも扱いやすいサイズということあり日本でも注目を集めている。
フォルクスワーゲンから発売されたコンパクトSUVの『ティグアン』には、今夏から『パサート』にも採用されているものと共通の、新世代の2.0リットル・ターボエンジンが搭載されている。
フォルクスワーゲンが発売したコンパクトSUV『ティグアン』のアピールポイントのひとつが、卓越したオフロード性能だ。
フォルクスワーゲンから発売された初のコンパクトSUVとなる『ティグアン』は、フロントからセンターアッパーボディまでを『パサート』、リヤセクションは『ゴルフ』をベースに設計されており、それだけにオンロードではSUVとは思えぬ秀逸なフットワークを見せてくれる。
特に『ゴルフV』以降のフォルクスワーゲンは以前にも増して非常にハイクオリティでヴァリューの高さが印象的だが、今回の『ティグアン』もまた、その思いを再確認する性能だ。
普段の足に『ゴルフV』に乗っている僕としては、SUVの『ティグアン』を走らせた第一印象は文字どおり、「背の高いゴルフ」なるものだった。
想像していたよりもSUVらしい押し出しがあって、これならシティユースで『トゥアレグ』が横に並んでもそれほど卑屈にならなくて済むだろうな、というのが第一印象だった。来年登場予定の200ps「スポーツ」ならさらに威張れそう。
VWが初めてコンパクトSUVの市場に参入するモデルという触れ込みのモデル。といってもコンパクトなのは全長だけで、1800mmを超える全幅は日本では大きなものである。
ヨーロッパ車としてはコンパクトSUVだということですが、日本では、細い道路へ入って行くのをためらいたくなるような堂々としたボディサイズです。外観前後のデザインは、他のVW車の印象を受け継いだ、VWであることが一目でわかるキリリとした印象に好感が持てます。
伊豆にあるモビリティパークでオフロードの実力も試してみたので、SUVとしての実力もきちんと持ち合わせている。
VW『ティグアン』、横幅1800mm越えの、どこがコンパクトなのよと言いたいけれど、日本のSUVも北米ユーザー重視のデブ化傾向まっしぐら。まあ、このクラスはだれも日本人のことなんて思っちゃいなくってよ。
フォルクスワーゲン『ティグアン』は、斜めにスッパリと切り落とされたフロントアンダーフロアーがいかにもオフローダーらしいコンパクトSUVだ。高い視点のドライビングシートからの前方視界はすこぶる良い。
コイツは手強い! というのが『ティグアン』の第一印象。何が手強いかと言うと、売れ線オーラがバリバリに出ていたからなんです。
まず、360万円という価格設定に感心。絶対に400万円を超えると予想していたのに、非常に戦略的だ。BMW『X3』あたりと比べると買い得感が際立つ。VW『ティグアン』は国産上級SUVにとっちゃかなり脅威になるだろう。