4.3インチディスプレイと2GB内蔵メモリを搭載したWindows CEベースのPNDに、クラリオンが培った車載ナビのノウハウを投入したDrivtrax(ドリブトラックス)P5。カーナビメーカーがPNDを出すに至った経緯と勝算を、商品企画担当の石黒慎之助氏に話を聞いた。
地デジ性能の強化、インターフェースの改善、オーディオ機能のブラッシュアップなど、正常進化で登場した、クラリオンの07年新型ナビシリーズ。ニューモデル開発の狙いを、商品企画部の清水健良氏に話を聞いた。
クラリオンといえば、HDDの据え付け型AVN「MAXシリーズ」が人気のれっきとした“市販カーナビメーカー”。その同社が繰り出すドリブトラックスは、PNDの中では最も据え付け型カーナビに使い勝手やコンセプトが近く、多くの一般ユーザーが使いやすいものに仕上がっている。
クラリオン「DrivTrax P5(ドリブトラックスP5)」は、北米などで販売しているWindows CEベースのPNDに、日本市場向けに独自の改良を加えた製品だ。
電源を入れてから起動するまでの時間を計ってみたらわずか6秒しかかからない。この速さは数あるカーナビ中でもナンバーワンの実力だ。そのため、エンジンをかけて目的地を設定できるようになるまでの待ち時間もごくわずか。タッチパネルの操作もサクサク感を感じさせるもので、そのインターフェイスとしての完成度の高さは高く評価していいだろう。
クラリオン「MAX9700DT」は115万2000画素のワイド7型VGAモニターを採用するとともに、12セグ対応の地上デジタルチューナーを同梱したハイエンドモデルだ。クラリオンのナビは自動車メーカーのディーラーオプション純正ナビに採用されることが多く、イメージも「堅実」だが、MAX8700DTはそんな同社のイメージに沿った“通好み”のナビといえよう。
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他のカーナビにはない機能を有しているというのも、クラリオン『MAX960HD』の面白いところだ。前述した「FUN RING」、「TVサーチ」はその最たるものだが、それ以外にもいろいろな独自機能がある。
クラリオン『MAX960HD』は、本体HDD内に過去の渋滞データを有しており、これを利用しての渋滞予測を加味したルート検索が可能となっている。
クラリオンは「通好みのメーカー」ともいえる。業務用の機器をしっかりと作ってきた実績があり、現在販売している市販製品もそのベースの上にあるといえよう。同社のハイエンドナビ『MAX960HD』にもその技術力が発揮されている。
クラリオンのカーナビは以前からオーディオ機能の充実に定評があったが、06夏モデルの『MAX960HD』はそのオーディオ機能のアップが図られた。
検索機能が充実しているのもクラリオン『MAX960HD』の特長のひとつ。本体下部に設置された“探す”キーを押すと検索メニューが立ち上がるが、とくに使いやすいのはジャンル検索。
クラリオンは従来の国内向け商品に使用していた「アゼスト」ブランドを一新。グローバルブランドの「Clarion」に統一した。その新ブランドを採用したカーナビの第一号商品となるのが『MAX960HD』だ。