『メガーヌ・ルノースポール』はメガーヌのスポーツバージョンだが、単純にスタイリングやエンジン、サスペンション設定を変更しただけのスポーツバージョンではない。なにが凄いかといえば、まずはその生い立ちだ。
10月1日に発表された『メガーヌ・ルノースポール』は、ハードなだけでなく、乗りやすさもポイントだと、ルノー・ジャポン代表取締役社長のアラン・レーマン氏はいう。
10月1日に発表された『メガーヌ・ルノースポール』はメガーヌをベースにしたスポーツバージョン。走ってすぐに感じたのは、とにかく走りが気持ちいいということだ。
ルノー・ジャポンは、今年1月に発売したルノー『メガーヌ2.0ハッチバック』にマニュアルトランスミッション搭載モデルを追加して11月26日から発売する。価格は260万4000円。
ルノージャポンは23日、『メガーヌ』、同「カブリオレ」、『セニック』、同「4×4」の燃料ポンプ取り付けナットに不具合があるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
ルノーらしく、とてもよく動くサスペンションだ。ロールの感じにフリクションはなく、とてもスムース。また、スタビリティが高いので、不安を感じない。むしろコーナーを攻めるのが楽しくなるほど。
ハッチバックではタイトだったキャビンも、ルーフが高く、空間が後ろに伸びたことで、標準サイズのクルマに。そのぶん、内装などの洒落っ気は少し後退。
ハッチバックはあれほど個性的で異彩を放つ魅力を湛えていたのに、カーゴルームを設けたワゴンルックにすると途端に普通のクルマになっちゃった。
ルノー車に共通するのが「日本車のようなボディの緩さ」。ドイツ車に乗り慣れている人だと、あらら? と思うくらい剛性感薄い。
ハッチバックモデルに比べると見た目上の個性が低下してしまったいっぽうで、後席居住性をグンと向上させたメガーヌのワゴン。が、走りの印象はちょっと大味。
フランス車らしく嫌みのないお洒落なデザイン。インテリアのデザイン、それにシート表皮などの色づかいなどセンスがよく、心憎いばかりだ。
搭載される2リッターエンジンはとくにパワフルというほどではなく、まあ普通の実力。高回転まで回したときのノイズが大きめなのはやや難点だが、日常ユースでは自然な感じで乗れるのがよい。
『メガーヌ』ハッチバックの弱点は、ボディ全長のわりに荷室が狭いことである。だから、全長を30mm近く延ばしてカーゴルームに充てたツーリングワゴンは、当然アリだと思う。クラス最大の520リットルの荷室容量というのも、掛け値のないところだろう。
フランス・ルノーは、24日発表したユーロNCAP(欧州自動車アセスメントプログラム)で、『メガーヌ・クーペカブリオレ』が37点満点中、33.56ポイントを取得して5スター(★★★★★)を獲得、カブリオレタイプの前面衝突試験で優秀さを示したと発表した。
ルノーが27日発表した、第1四半期(1-3月)決算は、売上高が前年同期比11.1%増の99億5500万ユーロ(1兆2941億円)となった。『メガーヌII』、『セニックII』、『エスパスIV』などが、引き続き販売好調だったことが貢献した。