一般的にOEM(相手先ブランドによる生産)の場合、供給先の声が入ることも少なくないのだが、「はっきり言って、『MOCO』(モコ)には全体的なデザインに日産の声は入っていません」と語るのは、日産自動車デザイン本部の斉木英志デザイナー。
スズキからOEM供給される日産『MOCO』(モコ)とスズキ・オリジナルの『MRワゴン』は、同時に昨年の東京モーターショーで先行発表されているが、開発はスズキが行なった。MRワゴンからMOCOへの変更点(グリル)のみ、日産のデザイナーが手がけた。
なぜ日産が軽自動車市場に進出するのか---『MOCO』(モコ)の報道発表会で、カルロス・ゴーン社長は、リバイバルプラン以後、部署横断のクロスファンクショナル・チームが新事業を検討した中のひとつが軽自動車だった、と述べている。
日産自動車は新型軽自動車『MOCO』(モコ)を10日より全国一斉に発売、初めて軽自動車市場に参入した。MOCOは昨年の東京モーターショーに参考出品されており、スズキ『MRワゴン』をベースに若干の仕様変更を加えたOEM供給車だ。