アストンマーティン、Valkyrieの世界選手権への初挑戦ついにクライマックスへ



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- アストンマーティンValkyrie、革命的なFIA WECデビューシーズンを締めくくるバーレーン8時間レースへ
- アストンマーティンTHORチーム、シーズン・フィナーレでも驚異のV12ブリティッシュ・ハイパーカーValkyrieの競争力維持を目指す
- IMSA出場のアストンマーティンのワークスドライバー、ロス・ガンとロマン・デ・アンジェリスがWECのラインアップに復帰
- ワークスドライバーのマッティア・ドゥルディ、シーズン最終戦翌日の日曜日に行われるルーキーテストでハイパーカー・デビュー
- Valkyrieは、IMSA とFIA 世界耐久選手権という世界2 大スポーツカーシリーズに参戦

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2025年11月2日、サヒール(バーレーン):
今週末、驚異のハイパーカー、アストンマーティンValkyrieが国際レース・デビューシーズンの最後を迎え、FIA 世界耐久選手権(WEC)のクライマックスとなる11月8日(土)のバーレーン8時間に出場します。

Valkyrieは、アストンマーティン初のル・マン・ハイパーカー(LMH)です。アストンマーティンのワークスチームであるTHORが駆るValkyrie は、WEC の最高峰クラスで唯一、公道仕様のハイパーカーをベースにしており、2 月のカタール1812km レースでグローバルデビューを果たしました。野心的かつ先駆的な唯一無二のこのプログラムは、過酷なシーズンの中で一戦ごとに競争力を養い、目にも鮮やかな2台のアストンマーティンValkyrieは既に総走行距離が2万2000マイルに及び、WECではル・マン24時間レースを含む7戦に出場しています。

アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーターは次のように述べています。「アストンマーティンは耐久レースの世界舞台および競技の最高峰レベルで戦うべく、2025年にハイパーカークラスに参入しました。WECでも、北米のIMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)でも、競技のレベルは非常に高く、多くの素晴らしい才能と、尊敬に値する歴史あるプログラムを相手に戦うことになりました」

「これは、異なるアーキテクチャのマシンが世界の舞台で競争するための一連のレギュレーションを共同で策定した、統括団体のACO、FIA、IMSAの功績をよく反映しています。彼らは崇高な挑戦に果敢に取り組み、その達成は称えられるべきものです」

9月に日本で開催された富士6時間レースで表彰台争いに絡んだValkyrieは、WEC最高となる総合5位を記録して今後が大いに期待される結果となった後も、その勢いがますます高まっています。9月には、富士の前に米国オースティンで開催された雨のレースでも、6.5 リッターV12 エンジン搭載のValkyrie は最高4位まで浮上しました。その後、IMSA最終戦となった10月中旬のロード・アトランタのプチ・ル・マン10時間レースでは、初優勝を5秒差で逃しながらも、国際レースにおける初表彰台を獲得しました。

6月には2台ともル・マン24時間レースで心強い走りを見せ、初の24時間レースを完走して12 位と14 位でフィニッシュし、アストンマーティンTHOR チームが、車両およびアストンマーティンのマニュファクチャラー世界選手権初ポイントをハイパーカー・クラスで獲得しています。

バーレーンでは8時間という長さのレースであることから3名のドライバーが必要となるため、アトランタで表彰台を獲得したワークスドライバー、ロマン・デ・アンジェリス(カナダ)、ロス・ガン(英国)、アレックス・リベラス(スペイン)の3名が戦線に復帰します。

ガンはカタールとル・マンでも組んだ、同じ英国出身のハリー・ティンクネルとトム・ギャンブルと共に007号車で出場します。同じくデ・アンジェリスも、リベラスと、3 度WEC GT 世界チャンピオンに輝いたマルコ・ソーレンセン(デンマーク)と共に009号車で出場します。

市販車のValkyrie をベースに開発されたレースカーは、レース仕様に最適化されたカーボンファイバー製シャシーと、最高回転数11,000rpm、標準仕様で出力1014PS以上の改良型6.5 リッターV12 エンジンを搭載しています。ただし、出力制限500kw(690PS)という厳しいレギュレーションに従っています。


ドゥルディ、ルーキーテストでハイパーカーに挑む

2025年シーズン終了翌日の11月9日にバーレーンで行われる公式ルーキーテストには、アストンマーティンのワークスドライバーで2024年スパ24時間勝者のマッティア・ドゥルディがWEC仕様のハイパークラスマシンを初めて試す機会を得て、アストンマーティンTHORチームのValkyrieのドライバーを務めます。

The Heart of Racingのチーム代表イアン・ジェームズとザカリー・ロビション(カナダ)と共にアストンマーティンVantage 27号車を駆るドゥルディは、ル・マン24時間レースで見事にクラスのポールポジションを獲得するなど、LMGT3で世界一流のパフォーマンスを発揮し続け、今回の機会を与えられることになりました。

ドゥルディは次のように述べています。「もちろん、まだWEC参戦初シーズンながらハイパーカークラスで既にアイコニックな存在となっているマシンをドライブすることにとても興奮しています。チャンピオンシップでのValkyrieの前進をずっと注意深く追ってきましたし、富士において好成績を記録したのはとてもうれしく思いました」

「私にとってレースウィークエンド直後の走行は、レース中に収集されたデータとの比較ができるので興味深いものになります。また、まったく新しいマシンに慣れることも、大きな挑戦になります。ルーキーテストでValkyrieをドライブする機会を与えてくれたThe Heart of Racingチームに感謝しています。アストンマーティンとの私の初シーズンに完璧な締めくくりです」

ジェームズは次のように付け加えました。「マッティアはこの機会にまさにふさわしい人物です。今シーズンすっと一緒にレースに出場し、彼の驚異的な才能を目の当たりにしてきました。彼がValkyrieでどのような走りを見せるのか、とても興味があります」


チームのコメント

トム・ギャンブル、アストンマーティンValkyrie 007号車ドライバー:「WECシーズンの最終レースでバーレーンのトラックに降りる日が待ち切れません。レースごとに徐々に良くなってきているので、そのまま続けて好調な成績でシーズンを終えられることを願っています」

ロス・ガン、アストンマーティンValkyrie 007号車ドライバー:「バーレーンはいつもシーズン最後の特別な場所で、私も2019年と2020年に良い結果を出しています。辛抱強さに常に報いてくれるサーキットです。タイヤのデグラデーションがかなり大きくなるので、私たちがこのマシンを理解するために続けている努力が実を結んで、そこでValkyrieの強みが活かせることを願っています。今週末の私の主な任務は、ハリーとトム、それからアストンマーティンTHORチームを可能な限りサポートしていくことになります。目指すのはもちろん、ダブル・ポイントフィニッシュで好調にシーズンを終えることです!」

ハリー・ティンクネル、アストンマーティンValkyrie 007号車ドライバー:「(バーレーンは)昨年のレースの後にテストを行っているので、使用できる以前のトラックデータが少しある数少ないサーキットの一つです。明らかに今シーズンは非常に大きく進歩していますし、華々しく最後を飾ることを目指しています。プチ・ル・マンで表彰台を獲得したばかりで、レースごとに着々と良くなってきています。これはかなりすごいことです。これほどレースのたびに一貫して良くなっていくプログラムはほかに見たことがありません。その一員であることは、本当に刺激的です。バーレーンは富士とは大きく違います。全般的に気温が高く、サーキットのグリップが低いので、トラクションとタイヤの摩耗が絶対的に重要になってきます。007号車にロス、009号車にロマンが戻ってくるのも楽しみにしています」

ロマン・デ・アンジェリス、アストンマーティンValkyrie 009号車ドライバー:「2025年シーズンを終えることを本当に楽しみにしています。バーレーンのトラックは久しぶりで、Valkyrieを走らせたこともまだないので、大きなチャレンジが待っていると思います。ですがシーズンを通して進歩してきているので、WECで最高の成績を達成して今年を終えることができれば最高です」

アレックス・リベラス、アストンマーティンValkyrie 009号車ドライバー:「バーレーンに行き、この素晴らしい2025年シーズン最後のレースに出場することにものすごくワクワクしています。マシンに悪戦苦闘していたのはつい昨日のようですが、今や歴史的な初表彰台獲得をプチ・ル・マンで成し遂げたところです。好調なパフォーマンスでシーズンを集大成することが待ち切れません。成績については、タイヤのデグラデーションが最も大きな要素となりますが、強みがあるのではないかと思っています。富士で既にトップ5フィニッシュとかなり好調なパフォーマンスを見せていて、これはチーム全員にとって素晴らしいことだったのですが、シーズンのフィナーレに向けてこの勢いのままに全力を尽くしたいと思います」

マルコ・ソーレンセン、アストンマーティンValkyrie 009号車ドライバー:「バーレーンには、私にとって大きな意味を持つチャンピオンシップ優勝やレース優勝など、素晴らしい思い出がたくさんあります。今回、状況は少々違います。チャンピオンシップ獲得争いには絡んでいませんが、それでも好調な成績でシーズンを終えられるかどうかはすべて私たち次第です。タイヤの摩耗という意味では厳しいトラックであり、FP1から学習することはまったく違うものになるでしょう。正しい方向を見定めるための手段はそろっていると確信しています。009号車にロマンが戻ってくることも、本当に楽しみにしています」

イアン・ジェームズ、アストンマーティンTHOR チーム代表:「今年はアストンマーティンTHORチームにとって、WECハイパーカークラスにおいて好調な初シーズンを過ごすことができました。WECの競争レベルは極めて高いのですが、私たちは懸命な努力で、収集したデータから学んだことに対して行動し、レースごとに徐々にマシンのパフォーマンスを向上させてきました。バーレーンでも、さらに2026年にも、これを続けていきたいと考えています。Valkyrieに対するファンの反応は本当にありがたいものでした。チームとして、ハイパーカー・クラスでレースできたことは最高でした。今後にも大きく期待しています」

アダム・カーター、アストンマーティン耐久モータースポーツ責任者:「プログラム1年目のValkyrieの進歩は、特に持てる力を最大限発揮する効率が上向きになったシーズン後半においては、とても満足の行くものとなりました。とはいえ、Valkyrieに関してはまだまだ学び始めの段階にありますので、富士でトップ5フィニッシュを達成できたことは非常にうれしく感じています。現時点の焦点は、WEC最終戦を通して競争力のあるポジションを維持し、Valkyrieに関する知識と理解を引き続き積み上げ、2026年に向けて堅固な基盤を整えることにあります」


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Vantage、13回目のWECシーズンで栄光のフィナーレ目指す
- アストンマーティンVantage、バーレーンで優勝を目指す
- イアン・ジェームズが、チームメイト ザック・ロビションおよびワークスドライバーのマッティア・ドルディとチームTHORの挑戦を率いる
- グレイ・ニューウェル、ルーキーテストにてThe Heart of Racing Vantage GT3をドライブ
- アンソニー・マッキントッシュがRacing Spirit of Lemanチームに復帰し、エドゥアルド・バリチェロおよびヴァランタン・アッセ・クロとともにVantageを駆る

アストンマーティン史上最も高成績のスポーツカーであるVantageは、FIA世界耐久選手権(WEC)の最終ラウンドであるバーレーン8時間レースに向かい、このエキサイティングなシーズンを勝利で締めくくろうとしています。

13シーズンにわたる5世代の進化を経て、VantageはGTクラスで通算53勝を挙げ、これは全メーカー中2番目に多い勝利数となっています。さらに、11の世界選手権タイトルおよびWEC時代のル・マン24時間レースで5度のクラス優勝を達成しており、68回のクラス・ポールポジションも記録しています。2012年から2022年まで続いたGTE Amカテゴリーにおいては、史上最も成功を収めたマシンとして知られ、クラス廃止までに33勝および29回のポールポジションを獲得しました。現在のLMGT3カテゴリーは今週末に通算第16戦を迎えます。

Vantageは、バーレーンでの戦績も際立っており、これまでに13回の表彰台登壇のうち7回のクラス優勝、そして9回のクラス・ポールポジションを達成しています。

アストンマーティンのパートナーチームであるThe Heart of Racing(THOR)は、今シーズンのFIA耐久トロフィー(LMGT3ドライバーズおよびチーム部門)でトップ3入りを目指し、バーレーンでの最終戦に挑みます。2024年の初フルシーズンではランキング5位を獲得し、今季も現在5位(63ポイント)につけています。3位との差は18ポイントで、優勝には38ポイント、ポールポジションには1ポイントが与えられます。チーム代表のイアン・ジェームズ(英国)が、27号車Vantageをザック・ロビション(カナダ)およびAMRワークスドライバーのマッティア・ドルディ(イタリア)とともにドライブします。

Racing Spirit of Leman(RSL)は、7月のサンパウロ6時間レースでWECデビューを果たし注目を集めたアンソニー・マッキントッシュ(米国)を再び起用しました。10号車Vantage GT3を、エドゥアルド・バリチェロ(ブラジル)およびアストンマーティン・ワークスドライバーのヴァランタン・アッセ・クロ選手(フランス)とともにシェアし、LMGT3クラスでチーム初の表彰台を獲得しました。

ウルトラ・ラグジュアリー・パフォーマンスを誇るブランドのスポーツカーの設計思想を受け継ぐVantage GT3は、アストンマーティンが誇る信頼性の高い接着アルミニウム構造シャシーをベースに、圧倒的なパフォーマンスを発揮する4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載しています。同車はIMSAのワトキンスグレン戦での勝利に加え、今年のクラウドストライク・スパ24時間レースで2クラス優勝を飾り、さらにADACラベノール・ニュルブルクリンク24時間レース(6月開催)でもクラス表彰台を獲得しています。

ニューウェル、ルーキーテストでLMGT3へステップアップ

The Heart of RacingチームのGT World Challenge America表彰台獲得ドライバー、グレイ・ニューウェルが、バーレーンで開催されるシーズン・フィナーレ後の日曜日に実施されるルーキーテストで、初めてWECのLMGT3クラスを体験します。

28歳のアメリカ人ドライバーであるニューウェルは、2025年シーズンにアストンマーティンVantage GT3で印象的なデビューを果たし、ワークスドライバーのダレン・ターナーと組んでGT World Challenge AmericaのPro-Amクラスで3度の表彰台を獲得。その実績が評価され、今回の機会を得ました。

ニューウェルは次のように述べています。「Vantage GT3での最初のシーズンを成功裏に終え、このようにバーレーンでのルーキーテストに選ばれたことは、自分にとって本当に大きな名誉です。The Heart of Racingは、ドライバーを一貫してステップアップさせる素晴らしい仕組みを築き上げており、チーム全体が共に前進し成長しています。WEC仕様のVantage GT3での走行や、初めてハイパーカーとの混走を経験するのを楽しみにしています。2025年シーズンのこれ以上ない最高の締めくくりです。」

チーム代表イアン・ジェームズは次のように述べています。「ニューウェル選手の2025年のパフォーマンスは目覚ましいものでした。2021年にTHORに参画して以来、毎年着実に成長を遂げ、今では将来の耐久レースで大きな成果を期待できるドライバーへと進化しています。今回、WECチームのLMGT3仕様Vantageで走行する機会は、彼のさらなる成長にとって非常に貴重な経験になるとともに、今季の素晴らしい成果に対する正当な報いです。」


視聴方法
バーレーン8時間レースは、11月8日(土)の現地時間午後2時(英国夏時間+4時間)にスタートします。最終プラクティス、予選、決勝レースの模様は、FIA WEC TVにて英語またはフランス語の実況付きでオンライン生配信されるほか、各国の指定放送局でも放送予定です。

こちらのプレスリリースに関する素材は、下記よりダウンロード可能です。
https://we.tl/t-DZFl05E9xG

プレスリリース提供:PR TIMES