《Photo by Carl Court/Getty Images News/ゲッティイメージズ》12月21日に取りまとめられたリニア中央新幹線有識者会議の中間報告では、JR東海が提案している導水路トンネルによる湧水戻しが追認される形となったが、JR東海に対してはより慎重な姿勢を求めた。写真はJR東海のリニアモーターカー(山梨リニア実験線)。《資料提供 国土交通省(「南アルプストンネルの概要」より》南アルプストンネルの計画概要。JR東海は、標高が高い静岡工区では下り勾配に沿って掘削を進めるとしていたが、湧水が長野、山梨へ流出することが見込まれる。それをどのように大井川水系の中下流域へ戻すのかが大きな焦点となっている。《資料提供 東海旅客鉄道》JR東海が計画している導水路トンネル。上流の椹島から中下流域へトンネル湧水を流す。《資料提供 国土交通省(「第8回リニア中央新幹線静岡工区有識者会議 配布資料」より》JR東海が示している大井川流域の水循環。中間報告では中下流域の地下水は上流からのものとは考えにくく「近傍の降水と中下流域の表流水である」としており、JR東海の全量戻しを追認する根拠となっている。