佐渡汽船運輸は、佐渡市から運行業務を受託し、2026年9月14日(月)から佐渡市市営バス「相川地区循環バス」の運行を開始する。
佐渡汽船およびみちのりホールディングス(みちのりHD)も、それぞれの役割で本取組に携わる。
■路線統合と効率化
相川地区循環バスは、佐渡市がこれまで別々に運行してきた「相川診療所バス」と「相川周遊バス」を1つの路線に統合するものだ。相川~佐渡金山間を運行する既存路線バスの延伸便との重複も整理・効率化する。
地域住民と観光客の双方が利用でき、相川診療所・商店街・佐渡金山・きらりうむ佐渡・周辺の宿泊施設などを結ぶ。土曜・日曜・祝日を含め毎日運行し、相川地区内の移動の利便性向上をはかる。
相川バス停で既存の路線バス本線と接続するため、循環バスと路線バスを乗り継ぐことで両津港方面への移動も可能になる。
■運行概要
運行日は毎日(土曜・日曜・祝日も平日と同じダイヤ)。運行時間帯は午前8時30分(始発・相川バス停発)から午後4時24分(終便・相川バス停着)で、1日14便(往路7便・復路7便)を運行する。
運賃は1乗車100円で、中学生以下は無料。予約・登録は不要だ。支払いは現金のほか、クレジットカード・QRコード決済・交通系電子マネーなどキャッシュレス決済にも対応する。
使用車両は『ハイエースコミューター』2台(乗客定員12人)。全26停留所の時刻表は佐渡市ホームページおよびチラシで確認できる。
■3つの特徴
第1に、相川地区はタクシー事業者がなく、高齢者を中心に日常的な移動手段の確保が課題だった。循環バスは相川診療所に9時台から15時台まで往復それぞれ毎時1便が停車するダイヤとし、通院・買い物に利用しやすくする。
第2に、観光面では相川バス停と佐渡金山を結び、北沢浮遊選鉱場跡(相川博物館前)・きらりうむ佐渡・周辺の宿泊施設を経由する。両津港方面から路線バスで相川に来て、循環バスで地区内を周遊できる。スマートフォンからバスロケーションシステムで運行状況をリアルタイム確認することも可能だ。
第3に、運転業務は佐渡汽船運輸が担う。乗務するのは第二種運転免許保有者、または第一種運転免許を保有し国土交通大臣認定の「交通空白地有償運送等運転者講習」を修了した運転者だ。みちのりグループのバス事業で培った共通教育プログラムと実路線での試走を重ね、安全運転や利用者案内の技能を習得している。
■事業の経緯と今後の計画
本事業は、佐渡市が公募した「島内公共交通運行・管理実証事業委託に関する公募型プロポーザル」において、佐渡汽船運輸を代表事業者、佐渡汽船およびみちのりHDを構成員とする提案が選定されたことを受けて実施する。
佐渡市は相川地区での運行を第一歩として、2029年度までに島内沿岸地域を運行する路線バスを市営コミュニティバスへ段階的に移行していく計画だ。
佐渡汽船は航路との接続調整や航路利用者への周知を通じて支援し、みちのりHDは運行計画・効果検証を担う。なお、佐渡汽船運輸は佐渡汽船の子会社であり、両社およびみちのりHDはみちのりグループに属している。



