メディセオ、江東区に「東京ALC」開設…首都圏の医薬品物流拠点を拡充

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メディパルホールディングスの連結子会社のメディセオは、首都圏における持続可能で安定的な医療用医薬品等の供給体制強化を目指し、東京都江東区に新たな物流拠点「東京ALC(エリア・ロジスティクス・センター)」を開設し、稼働を開始したと発表した。

メディパルグループでは、医薬品の流通において製薬企業から医療機関まで安全・安心・効率的に結ぶ体制を構築すべく、ALCの全国への拡大を進めてきた。これまで神奈川、南大阪、名古屋、札幌、東北、南東京、福岡、埼玉、岡山、南九州、関東、広島、阪神の13拠点が稼働しており、今回開設した「東京ALC」はメディパルグループとして14カ所目のALCとなる。

メディセオは2013年より、東京都における基幹拠点の一つとして「東京中央FLC(フロント・ロジスティクス・センター)」を運用してきた。今回、医薬品物流量の増加、将来の物流問題への対応、そして地震等の有事を見据えた事業継続計画(BCP)を強化するため、既存の倉庫物件を賃借・リノベーションすることで新たな物流拠点として「東京ALC」を設置し、「東京中央FLC」の全機能を移管するとともに、出荷規模とカバーエリアを拡張した。

新拠点は東京23区東部に位置する防災拠点として、地震等の災害時における医薬品供給機能を大幅に拡充した。免震構造に加え、自家発電装置を配備することで、停電時でも72時間のフル稼働が可能となっている。災害時においても止まらない物流を目指し、人々の生命と健康を守る社会インフラとしての責務を果たす。

物流面では、長年培ってきた物流ノウハウと最新のAI技術・マテハン機器を融合させ、医薬品・医療材料・医療機器・臨床検査試薬など、幅広く豊富な商品を「安全・安心・高品質」に届ける仕組みを構築した。その納品精度は「99.9997%(6σ:シックスシグマ)」という極めて高い水準を実現し、医療機関へ高品質な物流サービスを提供する。

東京23区東部に位置し、主要幹線道路への交通アクセスに優れている立地優位性を生かし、出荷エリアを拡大した。カバーエリアは千代田区、中央区、港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、荒川区、江戸川区等となる。

また、本移転に伴い、新たな都市型物流のモデルとして、今後「東京ALC」にはメディセオのみならずメディパルグループ企業を入居させていくことで、グループ初の複合型センターへとさらに拡張させ、サプライチェーンの全体最適化と事業基盤の強化を目指す。

GDPガイドラインに準拠した厳格な温度管理、偽薬対策、衛生管理を実施する。また、電気自動車の導入推進など、環境負荷低減(グリーンロジスティクス)とローコスト運営を両立した次世代型センターとして運営する。

所在地は東京都江東区東陽5丁目29-15、敷地面積が6225.84平方メートル(約1829坪)、賃借面積が17667.09平方メートル(約5344坪)、構造は鉄筋コンクリート造・陸屋根・地上6階建となっている。設備投資額は総額約11億円(建物リノベーション費用、設備、機器等)で、年間出荷額は稼働当初予定で約1100億円を見込んでいる。

なお、「東京中央FLC」として使用していた建屋は一旦閉鎖し、営業機能を担う建屋としてリニューアルする予定となっている。

《森脇稔》

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