「日産童話と絵本のグランプリ」、第41回大賞作品を書籍化…12月15日発売

紫野(しの)さんの童話『春風の魔法使い』と河原久美子(かわはら くみこ)さんの絵本『うらがわ ともだち』
  • 紫野(しの)さんの童話『春風の魔法使い』と河原久美子(かわはら くみこ)さんの絵本『うらがわ ともだち』
  • 紫野(しの)さんの童話『春風の魔法使い』
  • 紫野(しの)さんの童話『春風の魔法使い』
  • 紫野(しの)さんの童話『春風の魔法使い』
  • 河原 久美子(かわはら くみこ)さんの絵本『うらがわ ともだち』
  • 河原 久美子(かわはら くみこ)さんの絵本『うらがわ ともだち』
  • 河原 久美子(かわはら くみこ)さんの絵本『うらがわ ともだち』

日産自動車は、「第41回 日産 童話と絵本のグランプリ」で大賞を受賞した紫野さんの童話『春風の魔法使い』と、河原久美子さんの絵本『うらがわ ともだち』を、12月15日にBL出版より出版すると発表した。両作品は、書店やインターネットを通じて販売される。

【画像】「日産童話と絵本のグランプリ」第41回大賞作品

「日産 童話と絵本のグランプリ」は、一般財団法人大阪国際児童文学振興財団が主催するアマチュア作家を対象とした創作童話と絵本のコンテスト。同グランプリでは、才能ある新進作家の育成をサポートするとともに、子どもたちに良書を届けることを目的とし、これまで41年間で77作品を出版した。

日産は、社会貢献活動を通じて、次代を担う子どもたちへの支援に一貫して取り組んでおり、同グランプリに第1回(1984年)から協賛している。

2024年度に実施された第41回のグランプリでは、紫野さんの童話『春風の魔法使い』が、童話部門1493編の応募作品の中から大賞に、また、河原久美子さんの絵本『うらがわ ともだち』が、絵本部門321編の応募作品の中から大賞に選ばれた。

日産は、第1回のグランプリから、累計で29万冊以上の出版作品を国内外の図書館や学校等に寄贈してきた。今回も国内では各都道府県の図書館と同社の事業所近隣の保育園や幼稚園などに寄贈し、海外においても、同社の事業所周辺の日本人学校や日本語補習校に寄贈する予定だ。

大賞を受賞した童話の『春風の魔法使い』は、主人公と中国からの転入生との漢詩を通した交流を題材とした作品。言葉や国の壁を越えて心を通わせようとするふたりのたどたどしいやりとりが、春の情景とともに温かく描写されている。

作者の紫野さんは大阪大学文学部人文学科卒業。外国籍の生徒に古典を教えた経験をもとに執筆した本作で、第41回日産童話と絵本のグランプリ童話の部大賞を受賞した。

絵の作者はちばみなこさん。埼玉県生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。『ハルとカミナリ』で第22回日産童話と絵本のグランプリ絵本の部大賞を受賞。2006年ボローニャ国際絵本原画展入選。おもな作品に『おにのおにぎりや』などがある。

大賞を受賞した絵本の『うらがわ ともだち』は、主人公が安心できる居場所を「うらがわ」として表現した物語。美しい色使いと人物の描写が秀逸であり、特に主人公の心情が丁寧に描かれている点が審査員に高く評価された。

作者の河原久美子さんは大津市出身。京都市立芸術大学彫刻専攻卒業。同大学院修了。会社員を経て、nowaki絵本ワークショップにて絵本製作を習得している。

《森脇稔》

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