ヤマハ発動機は、米国のニコン・インスツルメンツと、医薬品研究・開発プロセスにおける双方の取り組みに関する戦略的提携に合意したと発表した。
【画像】ヤマハの細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2」
この提携により、米国マサチューセッツ州ボストン地域にある米国ニコン・バイオイメージング・ラボ(NBIL)を、ヤマハ発動機の最先端技術を取り入れた細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2(セルハンドラー2)」のショールームとして活用する。NBILが提供するイメージング技術と連携して、米国研究者らの医薬品研究・開発を強力にサポートする。
合意に基づき、ヤマハ発動機はニコン・インスツルメンツが展開する研究・イノベーション拠点であるNBILに「CELL HANDLER 2」を設置した。米国の研究者はNBILでニコン・インスツルメンツの高度な撮影技術だけでなく、ヤマハ発動機の最先端技術を取り入れた細胞ピッキング&イメージングシステムへも容易にアクセスすることが可能となる。
ヤマハ発動機の細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2」また、NBILが展開する医薬品研究・開発支援の一環として、「CELL HANDLER 2」の購入を検討している研究者のサンプルを用いた細胞ピッキングの有用性確認試験を実施できるようにする。これにより、「CELL HANDLER 2」の購入者の研究内容に応じたバイオアッセイ開発が可能となる。
これらの連携を通して、高度な細胞観察に貢献するニコン・インスツルメンツの撮影技術と、細胞を取り扱う研究・実験を効率化する「CELL HANDLER 2」双方の活用を拡大することを目指す。
ニコン・インスツルメンツは、生物医学用途の光学および撮影技術の開発と製造等を手掛けるニコンの米国完全子会社。製薬企業やバイオベンチャーが集まるボストン地域をターゲットとして、2019年にNBILを開設し、顕微鏡撮影および画像解析に強みを持つ研究支援を提案・提供している。
ヤマハ発動機は、新薬開発を目的とした研究・実験の効率化・精緻化に貢献する細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2」を2025年3月に発売。同じく細胞研究に関する製品・サービスを提供するニコン・インスツルメンツとのシナジーを見出したことから、今回の合意に至った。




