大阪ガス、EV蓄電池の急激な容量低下を診断する新技術を開発

大阪ガスとKRIが開発・保有しているEV蓄電池の診断技術
  • 大阪ガスとKRIが開発・保有しているEV蓄電池の診断技術
  • 本技術による二次劣化の兆候有無の診断および二次劣化メカニズム例

大阪ガスと100%子会社のKRIは10月15日、電気自動車(EV)などに搭載されたリチウムイオン蓄電池の急激な容量低下(二次劣化)に関する診断を行う新たな技術を開発したと発表した。

日本では2050年のカーボンニュートラル実現に向け、EVを含む電動車の普及拡大に取り組んでいる。それに伴い今後EV中古車ビジネスなども活発化していくことが期待されている。一方で、EV中古車に搭載された蓄電池は、使用履歴が十分に把握できないため劣化状態の評価が難しく、蓄電池の性能低下や容量減少に対する不安から、EV中古車の適正な価格査定の妨げになると共に、EV中古車の購入をためらう一因となっている。

今回両社が開発した技術は、使用履歴を十分に把握できないEV蓄電池においても、短時間充電から得られる限られたデータなどから、その場で二次劣化の兆候の有無を診断することができる業界初の技術だ。


《森脇稔》

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