竹由来の複合素材を開発、自動車部品などに活用へ…矢崎総業

同じ面積、期間で得られる竹と木材(松)の生育量の比較
  • 同じ面積、期間で得られる竹と木材(松)の生育量の比較
  • 自動車部品などへの活用例
  • ポリプロピレン/竹複合材料(緑)とポリプロピレン/タルク複合材料(赤)の特性比較

矢崎総業の米国完全子会社YTC America Inc.は、植物性フィラー(充填剤)をベースとした複合素材を開発したと発表した。

従来の鉱物資源をベースとした複合材料と比較し、竹由来の素材を用いることで、カーボンフットプリント(CFP)を約50%削減しながら、衝撃強度や耐熱性など多くの面で従来品と同等以上の特性を実現した。

開発の背景には、2050年のカーボンニュートラル実現と自動車分野でのサーキュラーエコノミー推進がある。従来のポリプロピレン/タルク複合材料の代替品として、ポリプロピレン/竹複合材料を開発した。


《森脇稔》

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