日本郵船、MTI、グリッドの3社は9月22日、自動車専用船の配船計画をAIで自動化・最適化するシステムを共同開発し、日本郵船において本格運用を開始したと発表した。
日本郵船では、世界最大規模である100隻超の自動車専用船を運航している。これまで輸送配船計画業務は、数カ月先までの数百航海に対し多様な条件を総合的に考慮する必要があり、極めて複雑かつ属人的なものになっていた。
今回開発されたシステムは、AIによって数カ月先までの最大数百万通りの配船を10分程度で試算し、最適な計画を作成することができる。配船候補の中から、顧客ニーズ、船隊の稼働状況や修繕予定、港での滞船リスクといった条件を考慮し、船舶稼働率、輸送効率、輸送コストといったKPIの最適化を図る。