エナリスは、正会員として所属するEVワイヤレス給電協議会において、新たなワーキンググループ「EVワイヤレス給電を活用した新たなサービス検討」(以下、本WG)を立ち上げた。
このWGでは、ワイヤレス給電の仕組みにエネルギー・リソース・アグリゲーションを融合させ、電力の調整力と経済的メリットを生み出す新たなビジネスモデルの検討を進める。
エネルギー・リソース・アグリゲーションとは、蓄電池や電気自動車(EV)などの分散型エネルギーリソースを束ねて制御することで、電力の需要と供給のバランスを調整する仕組みだ。再生可能エネルギー主力電源化を推進する中で必要とされる調整力の確保や、リソース提供側への経済的メリット、最適な制御による電気料金の削減などが期待できる。
エナリスはこれまで、家庭用蓄電池やEVなどの低圧リソースを活用したアグリゲーション技術・スキームの開発に取り組んできた。実証事業を通じて、EVは充電設備に接続された状態であればレスポンス良く対応できるリソースであることを確認している。一方で、充電ケーブルが接続されていない状態では制御が不可能であり、応動率が50~70%と低くなる課題も明らかになった。