マレーシアの自動車メーカーのプロトンが中国の浙江吉利控股集団(ジーリー、吉利)との提携を通じて設立した中国杭州湾の研究開発センター(PRDC)が、同社製品の技術革新を加速させている。
設立から1年が経過し、この提携はプロトンのR&D能力を直接強化し、全てのプロトンモデルに恩恵をもたらす技術移転を促進している。この提携の核心は、知識交換とイノベーションのための活発な環境を育成し、プロトンが顧客ベースの需要と好みに応えることを可能にしている点にある。
PRDCは、初期製品戦略と定義から設計確定、最終データ判断(FDJ)まで、全ての重要段階をカバーする体系的な新製品開発システム(NPDS)を採用している。これにより、連携と効率的な進行を保証する完全な関与が確保されている。
プロトンのエンジニアリング・パフォーマンス部門の主任エンジニア、ムハンマド・ハフィズ・ビン・ザビディ氏は、「マレーシア向けに最適化されたシャシーとサスペンション設定、改良されたブレーキ、最適化された車内騒音・振動・ハーシュネス(NVH)、先進的なテストによる燃費向上など、プロトンの今後のモデルの走行特性向上において大きな進展があった」と述べている。また、R&Dセンターは競合他社とのベンチマークも行い、プロトンの競争力を確保し、顧客により良い運転体験を約束している。